『籠の中の乙女』見る。
家の外は危険がいっぱいなので、子供たちを家の中で育てている、
過保護すぎる父親とその家族の話。
塩のことを”電話”と教えたり(”かける”で掛かっている)、
猫を危険動物と教え、犬の真似する練習をしたり、
淡々としていて、一見普通にも見えるが、完全に狂っている。
《ネタバレあり》
もうすぐ母さんが子供が生むといってるが、妊娠している様子はない。
もしかして、この3人の子供も……と、連想させる余白の恐怖。
娘が手に入れたジョーズの VHSテープで、外の世界を知るというのも活かしている。
それもセリフの引用だけでジョーズとわかるおしゃれなやり口に唸る。
最後のシーンが、なんとも意地の悪い終わらせ方だ。
ヨルゴス・ランティモス監督、拝見したのはこれで4作目ですが、
底知れぬおそろしさ。
やっぱ私はこれが一番好きかな。